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- 科名・属名 :
イチヤクソウ科 ギンリョウソウ属 注.APG分類ではツツジ科(ERICACECA)
- 特徴 :
草丈10〜20cmの腐生植物。
全体白色で葉緑素がない。
茎には葉の退化した鱗片葉が多数互生する。
茎の先に下向きで筒形、筒状白色の花を1個つけ、(3-4)5数性。萼片は長楕円形で全縁、花冠は長楕円形で萼片よりやや長く、上部はやや広がり、花弁と萼は花時まで残る。雄しべは(6-)〜10個(普通花弁の倍数)、雌しべの先はきのこ状で、柱頭は紫色。
果実(液果)は卵球形、白色で横向きにつき、長さ1〜1.5cm、液質で裂けない。
また、花がピンク色を帯びた株もあり、
●ベニバナギンリョウソウ(f. roseum)(左下の写真)と呼ばれる。
別名 ユウレイタケ
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:サハリン、朝鮮、台湾、中国〜ヒマラヤ、インド北部) 山地の湿り気のある腐植土の上
- 花期 : (3-)5〜6(-8)月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年6月29日 長野県下高井郡 中上・全体2 1977年6月20日 群馬県尾瀬ヶ原 中中・群落 同 上 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2014年6月16日 東京都高尾山 左下・ピンク花 1986年8月19日 静岡県富士山 右上・果実 2017年6月24日 福島県西白河郡 右下・果実(アップ) 同 上
- 撮影記 :
和名の由来は、花が下を向く形を竜に見立てたものであるが、山中の薄暗い林下で咲く銀白色のこの花は、別名の幽霊茸のようにいかにも不気味である。
昔は動物の死骸の上に咲くと勘違いしていて、撮影するのもこわごわだった。
花は5〜6月頃見かけることが多いが、南の地方や低山では4月でも見かけるし、北日本では7〜8月頃になる。
また、花がピンク色を帯びたベニバナギンリョウソウと呼ばれる品種があるが、左下の写真はそれに該当するとしたが・・・。
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