オオウメガサソウ(大梅笠草)

Chimaphila umbellata


オオウメガサソウ1

  • 科名・属名

  •  イチヤクソウ科 ウメガサソウ属

  • 特徴

  •  草丈10〜15cmの多年草。
     葉は数個ずつ輪生状に2〜3段つき、倒披針形で長さ3〜5cm、幅0.5〜1cm。先は鋭く、上半部に鋭い鋸歯がある。
     花は茎の先に散房状に3〜9個つき、下向きかやや横向きに咲く。花冠は白色〜淡紅色で、直径約1cm。
     萼片は卵状円形で、長さは花弁の1/4程度。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(茨城県以北の太平洋側)
     海岸近くの林下

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  1999年6月20日 茨城県
     上は拡大写真あり(写真をクリック)
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  ガスが薄っすら流れる梅雨時の林下、先ほどの雨でクロマツの樹幹もすっかり濡れている。
     そんな静寂のなか厚く積もった松葉の上に、薄いピンクのこの花がポツポツと咲いていた。
     茨城県以北の太平洋側から北海道にかけて分布しており、南限とされるこの地であるが意外と多くの株があった。
     聞くところによると、かって米軍の基地として接収されていたとのこと。沖縄でもそうであったが、米軍の基地になっているせいで自然が残されているというのも複雑な気持ちだ。

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オオウメガサソウ2