イワタバコ(岩煙草)

Conandron ramondioides


イワタバコ1

  • 科名・属名 : イワタバコ科 イワタバコ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの多年草。
     根茎以外は無毛で、普通根元に翼のある大きな葉を1〜2個つける。
     葉は楕円状倒卵形で、長さ10〜30cm、幅5〜15cm、不揃いの鋸歯がある。
     花は葉腋から10〜20cmの花茎を伸ばし、散状花序に2〜30個の花をつけ、花冠は紅紫色〜紫色、径1.5〜2cm、皿状に開き、先は5裂する。
     果実(刮ハ)は広披針形で長さ10〜13mm、幅2〜3mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(福島県以南)〜九州  岩壁

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     2004年9月11日  和歌山県東牟婁郡
     中上 1989年8月4日  静岡県磐田郡
     中下・花 2014年8月8日  東京都奥多摩
     下左・果実、下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     湿った岩壁で「タバコ」の葉によく似た大きな葉を見つけたら、本種の可能性が高いだろう。
     花は、盛夏の頃に紅紫色の星型の花を咲かせる。
     「タバコ」といえば、最近は健康に悪いということで消費が年々減少し、また輸入の原料葉も多く、畑で「タバコ」が栽培されている情景を見ることも少なくなった。
     私の実家もかって「タバコ」を作っており、夏に掻きとった葉を太陽光で乾燥させるのだが、雨が大敵で、夕立になると家族総出で取り込んだものだった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
イワタバコ2

花

果実