シシンラン(石吊蘭)Lysionotus pauciflorus |
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草丈20〜50cmの着生の小低木。 茎は太さ2〜3mm、灰褐色で無毛。 葉は対生または3〜4個が輪生し、長楕円状倒披針形で、長さ2〜7cm、幅0.6〜2cm。質は厚い革質で、縁には少数の尖った鋸歯がある。 花は上部の葉腋から短い花序を出し、1花つける。花冠は筒形先は唇形、白色〜淡桃色で長さ3〜3.5cm。 刮ハは長い線形で、長さ4〜7cm、幅2.5mm。 本州(伊豆半島、京都府以西)〜九州 樹幹に着生 2007年8月24日 鹿児島県屋久島 中、下 同 上 一抱えもありそうな大木を回り込むと、目の高さに白い花が見えた。 「間に合った」、前年、花は終わり悔しい思いをしただけに、今年こそはと期待していたのだ。 ただ少し遅めで花は少なく、刮ハ(中の写真の花の下にぶら下がっている紐のようなもの)になっている株が多かった。 暗い樹林下、わずかな風にも揺れる花の撮影に思いのほか時間がかかった。あたりを探すと、双眼鏡で確認するような高所には点々と白い花が見られた。 大木の樹幹に着生するこの花、自生地ではそれほど少なくない花であるが、フィルムカメラの絵になるような距離で見つけることは難しい。 ここは人目には触れにくい場所であるが、これからも島を訪れたときには目を楽しませて欲しいと願わずにはいられなかった。 同じ科の仲間の花 |
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