アイズヒメアザミ(会津姫薊)

Cirsium aidzuense


アイズヒメアザミ1

  • 科名・属名 : キク科 アザミ属

  • 特徴 :
     草丈100〜150cmの多年草。
     茎は直立または斜上し、花序の重みで倒伏することが多い。茎には多細胞の白い軟毛が多く、上部で良く分枝し、枝は広角度で開出する。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は楕円形〜卵形、長さ18〜45cm。羽状深裂〜全裂し、裂片は4〜5対、裂片があるか鋸歯縁で縁には2〜3mmの刺があり、葉の基部は広く耳状に茎を抱く。
     頭花は直立または斜上して総状花序となり、紅紫色で、径約2.5cmと小さい。総苞は筒形で、長さ9〜12mm、総苞片は8〜9列で、圧着するか斜上し、内片と中片の間に腺体が発達し総苞は粘る。小花は長さ15〜17mm。花柄は長さ3〜17cm。
     果実(痩果)は白色〜明るい褐色、長さ約3.5mm、冠毛は長さ10〜14mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(福島、栃木、群馬県) (国外:日本固有)
     山地の林縁

  • 花期 :   9〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2016年8月25日  群馬県沼田市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     以前本種としてアップしていたのはどうやらオクヤマアザミだったらしく、何とか本物を撮影したいと思っていた。
     そんな折、花仲間からこの花の情報が入り、花仲間数人で撮影に出かけた。
     そこは山道の際、道路から少し登った林縁の斜面に数株の花が咲き始めていた。
     事前に調べてきた茎に白い毛が多い、葉の基部は広く耳状に茎を抱く、頭花にはやや長い柄があるなど、事前に調べていたこの花の特徴と見比べながら確認して撮影した。
     しかし、アザミ類の同定には本当に苦労する。個体差もある上、雑種もできやすくhanamist泣かせだ。

  • 葉表

    葉裏

    同じ科の仲間の花
アイズヒメアザミ2

花

総苞

茎と葉の基部