アキノノゲシ(秋の野罌粟)

Lactuca indica


アキノノゲシ

  • 科名・属名 : キク科 アキノノゲシ属
     注.APG分類では、学名(L. indica var. indica)

  • 特徴 :
     草丈60〜200cmの1〜2年草。
     葉は互生して多数つき、根出葉は花時には枯れる。茎葉は長楕円形、長さ10〜25cm、逆向きの羽状に裂け、裂片は尖る。上部の葉は小さくて全縁。
     頭花は円錐花序になって多数つき、淡黄色で径約2cm。上向きに咲き、昼間開花し、夕方閉じる。
     総苞は円柱形、長さ10〜13mm、花後痩果が成熟すると下部が膨れ、上部は狭くなる。総苞外片は卵形で鈍頭、長さ2〜3mm、内片は8個。
     痩果は扁平で黒色、長さ4〜4.5mm、冠毛は白く長さ約8mm。
     葉が全縁のものがあり、
     ●ホソバアキノノゲシ(f. indivisa)と呼ぶこともある。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、東南アジア)
     山野の日当たりのいい荒地、路傍、草地

  • 花期 :   8〜11月(沖縄では1年中)

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2001年10月6日  愛知県豊橋市
     中・花 2016年9月30日  神奈川県川崎市
     左下・ホソバ 2008年9月23日  栃木県佐野市
     (上、左下は拡大写真あり、写真をクリック)
     右下・葉 2010年10月2日  滋賀県大津市

  • 撮影記 :
     秋の山野の路傍で、上部がよく枝分かれし、もじゃもじゃした感じの花茎に薄黄色の花を沢山つけた花を目にする。
     田圃の脇などにも多く、色づいた稲穂をバックにした姿は、それだけで秋を感じさせ、この花を撮ったなという満足感がある。
     葉は普通羽状に裂けるが、左下の写真のように全縁のものもあり、ホソバアキノノゲシとして品種とする場合もある。

  • 葉

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花

ホソバアキノノゲシ