バラモンギク(ばらもん菊)Tragopogon pratensis |
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草丈30〜120cmの2年草。逸出帰化。 葉は線形〜線状披針形で、長さ10〜30cm。基部は広がって半ば茎を抱き、中肋の両側に2〜3本の平行脈がある。 頭花は枝の先に1個づつつき、黄色で径4〜5cm。舌状花は約75個。総苞は淡緑色、総苞片は6〜8個。 冠毛はわら色で、長さ2〜2.5cm。 別名 キバナムギナデシコ 帰化(ヨーロッパ原産) 道端、空地 2005年6月5日 長野県上田市 下・果実 2004年6月195日 同 上 ある花を撮影に出かけ通りがかった長野県の国道脇、タンポポの2倍もある綿毛が風に揺れていた。一瞬タンポポの突然変異かとびっくりしたが、在来種ではこんな冠毛のつく花は記憶にない。キク科の帰化種だろうと思い直したが花がなく、何の花か判断できなかった。 翌年、ある花の撮影に再チャレンジした。時期も前年より少し早いので、ひょっとしたらこの花に出会えるかなと思っていたら、案の定花がさいていた。 その時はうろ覚えで「バラモンジン」と言ったが、帰って調べると「バラモンジン」は青紫色の花で、黄色のこの花は「バラモンギク」ということがわかった。 在来種によく似ている帰化種はともかく、まるでイメージの異なる花に出会うと驚きよりも怖さを感じる。 同じ科の仲間の花 |