ダルマギク(達磨菊)

Aster spathulifolius


ダルマギク1


  • 科名・属名 : キク科 シオン属

  • 特徴 :
     草丈20〜25cmの多年草。
     茎はよく分枝し、基部はやや木質化し、全体に密に長軟毛と腺毛がある。
     花がつかない茎の葉はロゼット状になり、倒卵状さじ形で、長さ3〜9cm、幅1.5〜5.5cm。質は厚く、全縁で両面に密に軟毛がある。茎葉はさじ形で小さい。
     頭花は径3.5〜4cm。舌状花は青紫色〜白色で、総苞片は3列で先が尖った線形。筒状花の花冠は長さ6〜7mm。
     そう果は扁平な長楕円形で、長さ3.5mm。冠毛は長さ4〜5mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(中国地方の日本海側)〜九州 (国外:朝鮮、ウスリー)
     海岸の岩上

  • 花期 : 10〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年11月13日  山口県角島
     中上・全体2    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2005年11月13日    同  上
     左下・花2 2015年11月1日  長崎県平戸島
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     晩秋の日本海、濃紺の海は太平洋側の海の色とは一味違う。岩壁に打ち寄せ白く砕ける波も、心なしか激しいものに感じる。
     そんな波飛沫を被るような海際の岩間や草地に、低い草丈に似合わずダルマギクが、色とりどりの大きな花を咲かせていた。
     山口の花仲間とこの花で有名な角島を訪れた。今は亡き下関のYASUKOさんも一緒だった。「この島のダルマギクは素晴らしい、一度見せたい」と彼女が言っていた通りの光景は圧巻だった。
     春先の越後の名花オオミスミソウの花色のバライティは知られているが、このダルマギクもそれに劣らず青紫色、淡色、ピンクと株ごとに微妙に色が異なり、見ていて飽きることがなかった。
     翌年も同時期に訪れたが、年ごとに咲き具合には微妙な違いがあるようだ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ダルマギク2

花1

花2