エンシュウハグマ(遠州白熊)

Ainsliaea dissecta


エンシュウハグマ1

  • 科名・属名
  • : キク科 モミジハグマ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     葉は茎の中部以下にやや輪状につき、円形で長さ2.5〜6.5cm、掌状に3〜5深裂し、さらに中裂するか鋸歯がある。葉には2.5〜8.5cmの葉柄がある。
     頭花は総状または複総状につき、花冠は白色でやや淡紅色をおびることもあり、径約8mm。総苞は長さ約1cm、小花は3個。

  • 分布・生育地

  •  本州(静岡〜愛知県) 山地の乾いた林下

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1998年8月23日 静岡県天城山
     下  同 上

  • 撮影記

  •  この花は私の出身高校の校章にもなっていて、とても親しみを感じる花だ。
     高校生の頃は昆虫少年だったため、この花にもそう興味はなかったのだが。
     菊の葉のような切れ込んだ葉、薄っすらピンクを帯びた花は、この属の中でもピカイチだ。
     特に、天城山で見た株は、写真のように濃いピンクで、見事なものだった。
     ただ、静岡県から愛知県にしか生育しない分布の狭い花で、簡単に見てもらえないのが残念だ。

    同じ科の仲間の花
エンシュウハグマ2