エゾムカシヨモギ(蝦夷昔蓬)

Erigeron acer


エゾムカシヨモギ1

  • 科名・属名
  • : キク科 ムカシヨモギ属

  • 特徴

  •  草丈10〜50cmの多年草。
     茎や総苞にはやや硬い毛があり、上部でよく分枝する。
     下部の葉は倒披心形で、長さ3.5〜10cm、幅0.6〜1.8mm。質は柔らかく、両面に白毛があり、翼のある柄がある。茎葉は線状長楕円形で、やや茎を抱く。
     頭花は散房状または円錐状で、1つ花茎に2〜20個つき、白色または赤色を帯び、径約1.5cm。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中北部)
     高山帯の礫地、草地

  • 花期
  • : 7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年7月19日 長野県八ケ岳
     下 1983年7月18日 北海道礼文島

  • 撮影記

  •  本州では亜高山帯〜高山帯の礫地で見かけることが多いが、北海道では平地の草原などでも見かける。下の写真は礼文島の海岸近くの礫地で撮影した。
     花は紅紫色を帯びたものと、白色のものと両方あり、茎の上部でよく分枝し多数花をつけている。
     一応高山植物に分類していいと思うが、高山植物の中では地味な花である。
     この仲間にムカシヨモギ、ホソバ、ヒロハという変種があるが、どの程度の違いなのか実際に確かめたいものだ。

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エゾムカシヨモギ2