ガンクビソウ(雁首草)

Carpewium divaricatum


ガンクビソウ1

  • 科名・属名
  • : キク科 ガンクビソウ属

  • 特徴

  •  草丈30〜150cmの多年草。
     茎は直立し、軟毛があり、上部でよく分枝し、枝はやや横向きに広がる。
     根出葉は花時は枯れ、下部の葉は卵形〜卵状長楕円形で、長さ7〜20cm。縁には不揃いな鋸歯があり、基部はやや心形、葉柄に翼はない。中部の葉は長楕円形で、先は尖る。
     頭花は枝先に点頭し、径6〜8mm。小花は黄色で、総苞は卵球形で、総苞片は4列、外片は短い。花の基部に2〜4個の線形の苞葉がある。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州  山地の木陰

  • 花期
  • : 7〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年9月13日 岐阜県中津川市
     中 0997年9月28日 東京都高尾山
     下 2007年8月19日   同 上

  • 撮影記

  •  夏から秋にかけて、低山の登山道際で、地味な花をつけているのに出会う。
     ガンクビ(雁首)は、国語辞典を見ると、「キセルの頭部、先端にタバコを詰める火皿がある」と記されている。茎からほぼ直角につくこの花の様子が、このガンクビに似ていることから和名がつけられている。
     やや乾いた山道際ではそれなりの数が見られるが、そのつもりで見ていないと、全く気づかずに通り過ぎてしまう。

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ガンクビソウ2

花アップ