ハハコヨモギ(母子蓬)

Aetemisia glomerata


ハハコヨモギ1

  • 科名・属名
  • : キク科 ヨモギ属

  • 特徴

  •  草丈5〜15cmの多年草。
     全体に白色の絹毛があり、花をつけない短い茎の先にロゼット状に葉をつける。
     ロゼット葉は、葉柄も含め長さ1.2〜4.5cm。2回掌状に中裂し、裂片は線形。
     花をつける茎の中部の葉は互生し、さじ形で長さ1〜2cm、3〜4中裂する。
     頭花は密に散房状につき、径5〜7mm。総苞片は3列。

  • 分布・生育地

  •  本州(中央、南アルプス)
     高山の砂礫地、岩場

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年8月2日 長野県中央アルプス
     中 1979年8月16日 山梨県南アルプス
     下・花 2011年7月25日   同 上

  • 撮影記

  •  本州で高山植物の種類が多いのは北アルプスであるが、南や中央アルプスにしか分布しない花もある。
     この花はそんな花の一つで、中央アルプスでは頂上付近の砂礫地、南アルプスではやはり頂上付近の岩場、砂礫地で見られる。
     頭花が球状に密集してつく面白い形をした美しいヨモギで、パッとしない花の多いヨモギの仲間では、数少ない観賞価値のあるヨモギである。
     南アルプスでこの花を見るにはかなりのアルバイトを強いられるが、中央アルプスではロープウェイもありそれほど苦労せずに出会える。

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ハハコヨモギ2

花