ハマアザミ(浜薊)

Cirsium maritimum


ハマアザミ1

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈15〜60cmの多年草。
     茎は下部から分枝し、葉とともに短毛がある。
     根出葉は花時も枯れず、長楕円形で長さ15〜35cm。羽状に深裂し、質は厚く、裏面脈上に短毛を密生する。
     頭花は短い枝の先に1個つき、紅紫色で径27〜28mm。総苞片は鐘形で、長さ22〜25mm、幅15〜20mm、総苞片は幅がやや広く、開出する。1〜4個の苞葉があり、縁に2〜3mmの刺がある。
     別名 ハマゴボウ

  • 分布・生育地

  •  本州(伊豆半島、伊豆諸島以西)〜九州
     海岸の砂地

  • 花期
  • : 6〜12月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年10月11日 愛知県渥美半島
     中 1985年11月3日 静岡県伊豆半島
     下 2010年10月11日 愛知県渥美半島

  • 撮影記

  •  伊豆以西の太平洋岸の砂浜や岩場などに生育し、紅紫色の大きな花で海岸を彩ってくれる。
     花期は夏からだが花期は長く、秋の植物を見に出かける11〜12月の頃でもまだ花を咲かせている。
     根は地中に深く伸び、それが食用になることから、ハマゴボウの別名がある。
     海岸に咲くためそれほど大きくはならないが、葉や苞葉に鋭い刺があり、触らぬ神に祟りなしである。

    葉

    同じ科の仲間の花
ハマアザミ2

総苞