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- 科吊・属吊 : キク科 メタカラコウ属
- 特徴 :
草丈60~150cmの多年草。
茎は基部で太さ7~9mm、紫色の斑点があり、無毛。
根出葉は掌状に分裂し、長さ幅とも約30cm、裏面にはじめ軟毛があり、長い葉柄がある。茎葉は3個、上部のものは小さい。
頭花は散房状に2~8個つき、黄色で径約10cm。舌状花は10個程度。
果実(痩果)は長さ約9mm、冠毛は赤褐色。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県以西)~九州 (国外:朝鮮、中国、台湾) 山地の林下、湿った草原
- 花期 : 5~8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年5月10日 宮崎県延岡市 中上・群落1 2019年7月13日 大分県別府市 中下・群落2 1998年7月27日 高知県天狗高原 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2016年5月19日 愛知県豊橋市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
前漢時代の武将、樊かい(口扁に會)にちなんで和吊が付けられているように、豪壮な感じで、掌状に大きく裂けた葉が特徴的である。
日本3大カルストの一つ、四国の天狗高原は花の吊所としても吊高いが、夏ここを訪れると、一面この花が台地を覆っている。放牧されている牛はこの椊物が有毒であることを知っていて食べないので。この花だけが残って群落となっているのだ。
訪れた時は濃い霧と雨で、生態写真としては合格とはならなかったが、無数の花茎が林立している様子は壮観だった。
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