ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)

Leontopodium hayachinense


ハヤチネウスユキソウ1

  • 科名・属名
  • : キク科 ウスユキソウ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     茎は叢生し、有花茎と無花茎がある。
     有花茎の根出葉は線状倒披針形で、長さ3〜8cm。茎の中部の葉は7〜10個で、長さ3〜5cm。表面は緑色、裏面は灰白色の綿毛が密生する。
     頭花は4〜8個つき、黄色で、星状の苞葉は径約4〜6cm、5〜15個ある。

  • 分布・生育地

  •  本州(早池峰山)  蛇紋岩地の岩場

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1978年7月3日 岩手県早池峰山
     中 1977年7月25日  同 上
     中は拡大写真あり(写真をクリック)
     下 1978年7月3日  同 上

  • 撮影記

  •  ヨ−ロッパアルプスの名花として名高いエーデルワイスの仲間は日本にも数種類あり、そのなかでもこの花が最も似ているとされている。
     この花に会いに早池峰山に出かけたのは7月の初めだった。梅雨の最中にもかかわらず青空に恵まれ、期待に胸を膨らませながら登り始めた。
     急な岩場を縫って登り大きな岩を回りこむと、突然この花が目に入った。想像よりはるかに端正なその姿に思わず息を呑んだ。咲き始めの新鮮な花は、より一層高貴さ(エーデル=ドイツ語で高貴の意)を引き立てていた。
     この日、日曜日にもかかわらず出会った登山者はわずか数人、色とりどりの高山植物が咲き乱れるお花畑を独占する楽しい時間が続いた。
     帰りは山で出会った夫婦の車で駅まで送ってもらった。その後山渓で「花の山旅紀行」を出版された八戸市のお医者の久本さんだった。

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ハヤチネウスユキソウ2

花アップ