ヘイケモリアザミ(平家森薊)

Cirsium hyugamontanum


ヘイケモリアザミ1

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈1〜1.5mの多年草。
     茎は直立または斜上する。
     根出葉は花時にも枯れず、楕円形で長さ30〜50cm、幅10〜20cm。羽状に深裂し、裂片は5〜7対、上部にいくにしたがって茎葉は小さくなり、刺はあるが柔らかい。
     頭花は枝先に点頭し、小花は淡紅紫色で長さ3〜4mm。総苞は鐘形〜広筒形で径約2cm、総苞片は斜上〜やや開出する。

  • 分布・生育地

  •  九州(熊本、宮崎県)  石灰岩地

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年10月12日  宮崎県西臼杵郡
     中、左下・頭花    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  所々に先が千切れた株が見られるが、まともに花をつけた株はない。全て鹿の食害のようだ。
     やっとネットで囲われた一角、谷沿いの林下に花をつけた株がいくつか目に入った。
     熊本県と宮崎県の石灰岩地に生育し、頭花は大きく下向きに咲き、花時でも根出葉は多数残っている。
     しかし、ここに限らず鹿の食害は全国的に酷く、林下の下草が全て食い尽くされるだけでなく、樹皮も食われて枯れている木をよく見かける。何とか対策を打たないと大変なことになってしまう。

    葉

    同じ科の仲間の花
ヘイケモリアザミ2

頭花