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- 科名・属名 : キク科 ヒレアザミ属
- 特徴 :
草丈70〜100cmの2年草。帰化。
茎には葉が沿下して幅広い翼となり、翼の縁には歯牙があり、先は刺になる。
葉は互生し、下部の葉は披針形で、長さ5〜20cm。不規則に羽状に中〜深裂し、縁に多くの刺がある。裏面は初め白いくも毛がある。
頭花は枝先数個集まってつき、紅紫色で径2〜2.5cm。総苞は鐘形または半球形で、長さ約2cm、総苞片は7〜8列、外片と中片は反り返る。
花の白いものがあり、
●シロバナヒレアザミ(f. albus)(下左の写真)という。
- 分布・生育地 :
帰化(ユーラシア原産)本州〜九州 (国外:世界の温帯域に広く帰化) 道端、畑等
- 花期 : 5〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1993年6月13日 長野県松本市 中1・全体2 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花 2016年5月28日 広島県神石郡 中3・総苞 2024年5月30日 長野県菅平 中4・冠毛 2024年7月4日 同 上 左下・シロバナ 2016年5月28日 広島県神石郡 右上・葉、右下・茎 同 上
- 撮影記 :
アザミと和名が付けられているが、アザミ属の仲間ではなくヒレアザミ属という違う属の花である。
茎のヒレ(翼)にも葉にもある刺が極端に目立つアザミで、しかもその刺の感じが何となく日本的でないと感じるのは、帰化種に対する差別意識だろうか。
彼女(彼)らからすれば、遠い異国に連れてこられ、周りの環境もわからないまま生きていかねばならず、必死なんだろうが。
広島県で白い花をつける株を見たが、シロバナヒレアザミ(f. albus)(左下の写真)という品種として学名がつけられている。
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