ヒロハタンポポ(広葉蒲公英)

Taraxacum longeappendiculatum


ヒロハタンポポ

  • 科名・属名
  • : キク科 タンポポ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     根出葉は倒披針状線形で、長さ10〜30cm、幅1.8〜6cm。羽状中裂〜浅裂する。
     頭花は黄色で、径約3cm。総苞は開花時は1.4〜1.6cm、総苞外片は内片の1/2以上あり、大きな角状突起が目立つ。
     別名 トウカイタンポポ

  • 分布・生育地

  •  本州(千葉県〜和歌山県の太平洋沿岸)
     道端、草地

  • 花期
  • : 3〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年4月12日 岐阜県郡上郡
     中・総苞 2010年3月27日 静岡県焼津市
     下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  葉が広いという意味の名を付けられているが、目立って広いわけではない。東海地方に分布の中心があることから、別名トウカイタンポポと呼ばれるが、個人的にはその名の方がしっくりくる。
     この花の総苞片は、外片の長さが内片の1/2以上あることと、総苞の先端部に比較的大きい突起があることが見分け方である。
     三重県に撮影に出かけた時、ローカル線の窓から土手一杯に咲くタンポポを見つけた。帰りに立ち寄ることに、午後3時過ぎ、近くの駅で下車した。
     しかし、あれだけ咲いていた花はポツポツ見えるだけ。場所が違うのかと思ったら、閉じている花がかなりある。咲いているのは全て帰化種で、この花は全て閉じかけていた。在来種は帰化より早く閉じるのだろうか。他でも観察してみたい。

    同じ科の仲間の花
総苞

葉