ヒッツキアザミ(引っ付き薊)

Cirsium congestissimum


ヒッツキアザミ1

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈1〜1.5mの多年草。
     茎は直立し、上部で短く分枝する。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は互生し、楕円形〜長楕円形で、長さ約20cm。基部は茎を抱かず、羽状に中裂し、刺針は長さ1〜2mmと短い。
     頭花は茎頂に無柄で数個集まってつくか、長さ2cm程度の短い柄の先につき、径16〜19mm。総苞は筒状で長さ15〜17mm、幅17〜20mm、総苞片は8〜9列、外片は披針形〜卵状披針形で、中片とともに大きく反り返る。

  • 分布・生育地

  •  本州(近畿〜中国地方)
     標高1000m以上の乾いた草地

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2012年10月5日 島根県大田市
     中、下左・花、下右・葉   同 上

  • 撮影記

  •  中国地方に知られるいくつかのアザミ類の撮影に出かけた。
     まず最初はこのアザミ。和名のように頭花が何個かくっついて咲くものが多く、近畿から中国地方の1000mを超える山の草地に生える。
     10月の中国地方の山はもうすっかり秋の装い、ススキの白い穂が風に揺れる山頂近くの草地でこのアザミに出会えた。
     辺りを調べたが生育は局所的で、最初に出会った群生地に再度戻って撮影した。

    葉

    同じ科の仲間の花
ヒッツキアザミ2

頭花・総苞