ホソバニガナ(細葉苦菜)

Ixeris makinoana


ホソバニガナ

  • 科名・属名
  • : キク科 ニガナ属

  • 特徴

  •  草丈15〜65cmの多年草。
     茎は直立し、枝を分ける。
     根出葉は線状披針形で、長さ5〜12cm、幅0.3〜0.8cm。茎葉は普通3個で線状披針形、茎を抱かない。
     頭花は散状につき、小さくて小花は6個。冠毛は汚白色。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方以西)〜九州  池、湿地

  • 花期
  • : 4〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年5月18日 栃木県真岡市
     中・花、下・葉  同 上

  • 撮影記

  •  教えられた池はすぐに見つかったが、きれいに草刈されている。それも今朝刈ったばかりのようだ。刈られた草の中に萎れていない花をつけたニガナがある。葉を見ると茎を抱いていない。
     「マズイ、全滅かも」と刈残しはないかと池の周りを必死で探す。池の中に作られた島の縁に数株刈残しが見つかった。花も咲いていてひとまずホッとする。見た目何の変哲もないニガナであるが、湿地に生える希少種で分布が限られている花なのだ。
     田の畦や堤防などに生える花には時々こういうことがある。貴重な花だといえばすぐに囲ったりして逆に目立ちすぎる。かといって知らなければ今日のような目に遭うことも多い。保護と一口に言ってもなかなか難しい。

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花アップ

葉アップ