ホソバノギク(細葉野菊)

Aster sohayakiensis


ホソバノギク1

  • 科名・属名
  • : キク科 シオン属

  • 特徴

  •  草丈30〜60cmの多年草。
     地下茎は這い、茎は直立または斜上して無毛。
     葉は狭被針形〜狭倒披針形で、長さ9〜14cm、幅1.5cm。表面は光沢があり、葉脈は窪み、縁に浅い鋸歯がある。
     頭花は、径1.5〜2.5cm。舌状花は白色。総苞片は3列、うろこ状に重なる。
     別名 キシュウギク

  • 分布・生育地

  •  本州(紀伊半島)  川岸や湿った岩場

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年9月23日 和歌山県
     中、下・左右   同 上

  • 撮影記

  •  川岸に連なる大岩をよじ登ったり、回り込んだりして花を探す。シチョウゲは見られるものの、目的の花は見当たらない。見つからないのかと思い始めた頃、湿った岩陰に咲く白い野菊が目に入った。
     近づいて確認すると、葉は細くて光沢がある。間違いなくこの花だ。キシュウギクという別名があるように、和歌山県の熊野川流域の川岸だけに知られる珍しい野菊だ。
     雲一つない青空から照りつける陽光は、秋というよりまだ夏の日差しだ。そうでなくてもコントラストが強く色飛びしやすい白い花、陽を遮って時間をかけて撮影したが、風も通らない岩陰、まるでサウナに入ったかのように汗びっしょりになった。

    葉

    同じ科の仲間の花
ホソバノギク2

総苞