ホソバオグルマ(細葉小車)Inula linariifolia |
|
草丈20〜60cmの多年草。 葉は互生し、線形〜線状披針形で、長さ5〜10cm、幅0.6〜1cmと、オグルマに比べ細い。根出葉や下部の葉は花時には枯れる。 頭花は枝先に数個つき、黄色で径1.8〜2.5cmとオグルマより小さい。総苞は半球形で、冠毛は約3mm。 本州(関東地方)、九州 湿地 2004年8月8日 栃木県渡良瀬遊水地 中 1992年9月4日 熊本県阿蘇 下 2003年8月23日 栃木県渡良瀬遊水地 オグルマによく似ていてどこにでもありそうなこの花、関東地方や九州の限られた湿地周辺にしか見られない希少種だ。 阿蘇の小川のほとりで会って以来、久し振りに栃木県の渡良瀬遊水地で出会った。 平地にあるため池や湿地は、水田の開発や埋め立てで激減し、そこに生える花もいつの間にかレッドデータ種にあげられるようになってしまった。 幸いにも、関東地方には何ヶ所か昔の植生をとどめる湿地があり、細々と生きながらえている。 ただこの湿地も、野焼きや芦刈など一定程度人の手が入らないと、これらの花も絶えてしまう。 同じ科の仲間の花 |
|