ホソバオグルマ(細葉小車)

Inula linariifolia


ホソバオグルマ1

  • 科名・属名
  • : キク科 オグルマ属

  • 特徴

  •  草丈20〜60cmの多年草。
     葉は互生し、線形〜線状披針形で、長さ5〜10cm、幅0.6〜1cmと、オグルマに比べ細い。根出葉や下部の葉は花時には枯れる。
     頭花は枝先に数個つき、黄色で径1.8〜2.5cmとオグルマより小さい。総苞は半球形で、冠毛は約3mm。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方)、九州  湿地

  • 花期
  • : 7〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2004年8月8日 栃木県渡良瀬遊水地
     中 1992年9月4日 熊本県阿蘇
     下 2003年8月23日 栃木県渡良瀬遊水地

  • 撮影記

  •  オグルマによく似ていてどこにでもありそうなこの花、関東地方や九州の限られた湿地周辺にしか見られない希少種だ。
     阿蘇の小川のほとりで会って以来、久し振りに栃木県の渡良瀬遊水地で出会った。
     平地にあるため池や湿地は、水田の開発や埋め立てで激減し、そこに生える花もいつの間にかレッドデータ種にあげられるようになってしまった。
     幸いにも、関東地方には何ヶ所か昔の植生をとどめる湿地があり、細々と生きながらえている。
     ただこの湿地も、野焼きや芦刈など一定程度人の手が入らないと、これらの花も絶えてしまう。

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ホソバオグルマ2

花アップ