|
- 科名・属名 : キク科 ヨモギ属
- 特徴 :
草丈30〜90cmの2年草。
全体に白緑色を帯び、強いメロンの香りがある。
根出葉は短い主軸の先にロゼット状になり、長さ14〜21cm、葉身は扇形で2〜3回掌状に深裂する。裂片は線形で幅約2mm。花をつける側枝の茎葉は、羽状に深裂する。
花は主軸にはつかず、紫色を帯びる側枝が長く伸びてよく分枝し、円錐花序に多数の花をつける。頭花は雌花と両性花があり、倒円錐形で、長さ3〜5mm、幅5〜7mm。総苞片は3〜4列、外片は卵形。
花が咲くとその株は枯れる。
別名 ハマヨモギ
- 分布・生育地 :
本州(近畿地方以西)〜九州 (国外:朝鮮) 満潮時には海水につかる河口付近の泥地
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
2005年11月13日 福岡県北九州市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中 2004年11月13日 同 上 下左・花 2005年11月13日 同 上 下右・葉 2015年10月14日 大分県宇佐市
- 撮影記 :
潮の引いた遠浅の海岸泥地に、枯れたようなボサボサの草が点々と生えている。近づいて見ると、枯れているわけではなく、目立たないがりっぱに花をつけている。別名ハマヨモギといわれるのも頷ける。
真ん中の写真の花のついた枝の右側に見える青白く細かく裂けた葉が主軸につく根出葉で、花茎は短い主軸から伸びた側枝についている。パッと目には、花のつく株とつかない株の2つがあるように見える。
全体にメロンのようないい香りがするとのことであるが、花期も終わりに近いことや鼻も利かないせいか、納得するほどの芳香は感じられなかった。
同じ科の仲間の花
|