フクオウソウ(福王草)

Prenanthes acerifolia


フクオウソウ

  • 科名・属名
  • : キク科 フクオウソウ属

  • 特徴

  •  草丈35〜100cmの多年草。
     全体に開出する腺毛が多く、時に茎の基部から出る短い枝の先にむかごをつける。
     根出葉は円心形で3〜7裂し、長さ幅とも6〜10cm。長い柄がある。
     頭花は円錐花序に多数つき、横または下向きに咲き、径約1.5cm。小花は紫白色で9〜13個つき、裏面に黒い条がある。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州  山地の林下

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1997年10月11日 茨城県北茨城市
     中・花、下・葉 2011年10月10日 三重県三重郡

  • 撮影記

  •  花冠より長く飛び出た雄しべが印象的であるが、やや紫を帯びた白色の花は、地味なうえに下向きに咲くせいかあまり目立たない。
     夏の終わり頃から初秋にかけ、関東周辺でも山地の林下で時々出会う花である。
     花が目を引くので根元にある葉に目が行きにくいが、大きく切れ込んだ形をしていて、葉もそれなりに見られる。
     和名のフクオウ(福王)は、この花が見つけられた三重県の福王山に由来しているとのことである。

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花

葉