|
- 科名・属名 : キク科 フランスギク属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。逸出帰化。
茎は直立し、基部で疎らに分枝する。
根出葉は倒卵形〜倒披針形、長さ6〜9cm。先は円く、基部はくさび形、縁には鋸歯があり、両面無毛。茎葉はへら形で互生し、基部は少し茎を抱く。
頭花は茎頂に単生し、白色で、径約5cm。総苞は半球形、総苞片は3〜4列、披針形〜広線形で辺縁部は膜質。
冠毛は合着して皿状の突起となり、痩果は黒色、10条の白色の隆起線がある。
- 分布・生育地 :
逸出帰化(ヨーロッパの温帯域原産) (国外:アジア、南北アメリカなどの温帯域や一部熱帯域に帰化) 道端、空地
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年5月24日 青森県北津軽郡 中・全体2 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2018年6月8日 新潟県南魚沼市 中下・花2 2023年5月3日 神奈川県川崎市 左下・総苞 同 上 右下・茎葉 同 上
- 撮影記 :
初夏の頃、高原地帯や山間部の道路の法面などにマーガレットのような白いキクが群生しているのを目にする。フランスという洒落た名前がつく帰化の菊である。
もともとは観賞用で江戸時代末期にヨーロッパから持ち込まれたものが逸出している他、道路法面の緑化に使われる種に混じっていたらしく、道路際で見ることが多い。
やや冷涼な気候がお気に入りらしく、北海道や本州では高原地帯や東北地方などでしばしば大群落を見かける。
群落の写真も5月末、青森県を走っていて空地一面に咲いていたものを撮影した。
同じ科の仲間の花
|