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- 科名・属名 : キク科 タンポポ属
- 特徴 :
草丈15〜20cmの多年草。
根出葉は倒披針状線形で、長さ15〜30cm、幅3〜5cm。羽状浅裂、時に深裂し、裂片は反り返る。
頭花は、径2〜3cm、小花は50〜100個。舌状花冠は黄色、雌しべは黒色を帯びる。総苞は緑色、開花時12〜15mm、花後は1.6〜1.9cmになる。総苞外片は圧着して小さく、総苞の2/5〜3/5を覆い、密に縁毛がある。最外片は長楕円状披針形〜卵状長楕円形、先端の角状突起はないか、あっても小さく1mm以下。
果実(痩果)は卵形で淡黄褐色。冠毛は長さ5〜7mm、冠毛の柄の長さは冠毛とほぼ同長。
- 分布・生育地 :
本州(近畿地方以西)、四国(瀬戸内海沿岸)、九州(北部) (国外:日本固有) 道端、草地
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年4月12日 香川県三豊郡 中上・全体2 2006年5月6日 京都府京都市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 1997年4月12日 香川県三豊郡 左下・総苞 1989年3月13日 兵庫県神戸市 右下・葉 2022年4月24日 大分県由布市
- 撮影記 :
在来種のタンポポの中では頭花の径が2〜3cmと最も小さく、総苞片は密着するが、総苞片が細く、外片の先の突起はないかあっても小さいのが他種との違いで、全体に華奢な感じがする。
関西〜中・四国地方にかけては、この花が圧倒的(外来種を除けば)で、四国や九州の一部にも分布している。
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