キダチハマグルマ(木立浜車)


キダチハマグルマ1

  • 科名・属名 : キク科 ハマグルマ属

  • 特徴 :
     つる性の亜低木。
     茎は長く伸びて這い登り、剛毛がある。
     葉は対生し、卵形で長さ7〜14cm、幅3〜8cm。先は短く尖り、基部は円形、縁には鋸歯があり、両面に短毛がある。
     頭花は枝先に3〜6個つき、黄色で径2〜3cm。舌状花は長さ9〜13mm、幅3.5〜4.5mm。筒状花は長さ5mm。
     果実(痩果)は長さ3〜3.5mm。冠毛は初め短い冠状、長さ2〜2.5mmの剛毛が1本あり、熟すと冠毛は目立たず、剛毛だけが目立つ。

  • 分布・生育地 :
     九州(南部)〜沖縄、小笠原 (国外:中国(南部)、台湾、マレーシア〜アフリカ、オーストラリア)
     海岸

  • 花期 :  5〜10月(ほぼ1年中咲いている)

  • 撮影月日・場所 :
     2016年5月14日  沖縄県糸満市
     中・群落 2007年3月19日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花 2004年10月1日    同  上

  • 撮影記 :
     南西諸島の海岸、砂浜や岩場の別なく、また季節を問わず、太い蔓が絡みつき黄色の花を咲かせている光景を目にする。
     橙黄色の花はそれなりに綺麗であるが、地表や潅木を覆いつくすように這い広がっている図々しさは、生命力が強いといえばその通りであるが、いささか興ざめする。
     この仲間はよく似たものが多いが、木本のつる性の花はこれだけで、葉が大きくて基部は円形、花は3個つくので間違えることはないだろう。

  • 同じ科の仲間の花
キダチハマグルマ群落

花