キッコウハグマ(亀甲白熊)

Ainsliaea apiculata


キッコウハグマ

  • 科名・属名
  • : キク科 モミジハグマ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     地下茎は細長く這う。
     葉は茎の株に5〜11個集まってやや輪状につき、心形〜腎形または卵形で、長さ1〜3cm。長い葉柄があり、普通5角形〜5浅裂する。
     頭花は総状または複総状に少数つき、小花は3個で、花冠は白色で長さ約9mm、筒部は4.5mm。閉鎖花が多い。
     葉が角ばらず円いものがあり、
     ●マルバキッコウハグマ(f. rotundifolia )という。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州
     山地のやや乾いた木陰

  • 花期
  • :  9〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  1989年11月12日 徳島県那賀郡
     中上 2014年10月25日  千葉県君津市
     中下・花、総苞    同  上
     下左・マルバ 2008年10月6日  鹿児島県屋久島
     下右・葉 2014年10月25日  千葉県君津市

  • 撮影記

  •  この属のなかでは珍しく分布が広く、北海道〜九州まで分布している。
     本州では花シーズンの最後を飾る花の一つで、この花が咲き出すと何だか寂しい気持ちになる。
     ただ、株はよく見かけるのだが閉鎖花の場合が多く、以外に開花株を見ることは少ない。
     なお、ハグマ(白熊)の由来は、仏具の払子(ホッス)に使われるヤクの毛に、小花の裂片が似ていることから付けられたそうだ。

    葉

    同じ科の仲間の花
キッコウハグマ





マルバキッコウハグマ