|
- 科名・属名 : キク科 アザミ属
- 特徴 :
草丈40〜120cmの多年草。
茎は斜上〜直立し、時に上部で数回分枝し、緑色。
根生葉は花時にも枯れず多数ロゼット状に残り、葉身は狭倒卵形〜狭長楕円形、長さ13〜47cm。羽状に浅〜中裂し、裂片は5〜9対で裂片と裂片の間は広く開くが、時に低い鋸歯のある全縁〜鋸歯縁となり、弱い刺がある。質はやや肉質で鈍い光沢があり、両面無毛。
頭花は普通茎頂に点頭し、下または横向きに咲き、花が終わると上を向く。花冠は紅紫色、長さ1.6〜2cm、狭頭部は広筒部羽より長い。総苞は鐘形〜筒形、径1.1〜1.9cm、淡紫褐色を帯びた緑色、無毛かまばらにクモ毛がある。総苞片は8〜10列、草質で煉瓦状に並び開出しない。総苞外片は狭卵形、ごく短い。各総苞片に腺体があるが、痕跡的で粘らない。
果実(痩果)は長さ4〜5mm、明褐色で基部は切形。冠毛は長さ11〜16mm。
別名 マアザミ
- 分布・生育地 :
本州、四国 (国外:日本固有) 低地〜山地の湿地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1993年9月12日 静岡県富士宮市 中上・全体2 2019年9月21日 岐阜県中津川市 中下・花 1994年10月1日 茨城県西茨城郡 左下・ツクデ 2004年9月23日 愛知県南設楽郡 (上、中上、左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右下・根出葉 2019年9月21日 岐阜県中津川市
- 撮影記 :
今は煙管(キセル)でタバコを吸う人はほとんど見かけなくなったが、昔は煙管にタバコの葉を詰めて吸っている年寄りがかなりいた。
この花は、茎の先で少し首を傾けたように咲く花と、葉のほとんどない茎の様子を煙管に例えて和名がつけられている。
低地〜山地の湿地に生えるアザミで、花が終わると下を向いていた花は上を向く。
左下は愛知県東部の湿地に生える毛の多いタイプで、ツクデマアザミと言われているが、正式な学名はつけられていない。
同じ科の仲間の花
|