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- 科名・属名 : キク科 キツネアザミ属
- 特徴 :
草丈20〜90(〜150)cmの2年草。
茎は直立し、普通上部でよく分枝する。
中部の葉は長楕円形〜狭倒卵形、長さ10〜20cm、幅1.5〜5cm。頭大羽状深裂し、裂片は4〜8対、頂裂片は三角形〜卵形、裂片の間は広く空く。質は柔らかく、裏面は白いくも毛が密生する。
頭花は枝先に多数つき、紅紫色〜青紫色、径2〜2.5cm、上向きに咲く。花柄は長さ2〜10cm。花冠は細く、長さ13〜14mm、狭筒部は広筒部の5倍の長さがあり、小花は全て筒状花。総苞は鐘形〜筒形〜半球形で、長さ10〜12mm、径約1cm。総苞片は8列、煉瓦状に並び、外片の上部に紅紫色の突起がある。
果実(痩果)は長楕円形、長さ約2.5mm、赤褐色、13〜16本の細い稜がある。冠毛は2輪につき、内輪は羽毛状、基部で環状に合生し、長さ10〜12mm、外輪のものは少数、不規則な鱗片状か刺針状で短く、宿存し、長さ1〜2mm。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、インドシナ〜インド、ネパール、オーストラリア 道端、空地、田畑の畔、休耕田
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1989年5月19日 茨城県水海道市 中1・全体2 2023年5月2日 栃木県栃木市 中2・全体3(群落) 2024年4月28日 神奈川県川崎市 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・頭花 2008年5月18日 栃木県下野市 中4・総苞 2024年4月28日 神奈川県川崎市 左下・冠毛 2022年5月28日 同 上 右上・葉(表) 2024年4月21日 同 上 右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
初夏の頃、アザミに似て小振りな花が道端や休耕田をピンクに染めているのに出会う。
この花はアザミに似ているがアザミ属ではなく、キツネアザミ属とされる。
中2の写真のように休耕田などでは群生していることが多く、遠くからも薄っすらピンク色に見える。
元から日本にあったものではなく、古い時代にアジア大陸から渡来した(史前帰化植物)と考えられている。
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