コケタンポポ(苔蒲公英)

Lagenophora mikadoi


コケタンポポ1

  • 科名・属名
  • : キク科 コケセンボンギク属
     Solenogyne(コケタンポポ属)の考え方もある。

  • 特徴

  •  草丈1.5〜3.5cmの多年草。
     根生葉はロゼット状に出て平開し、倒披針状楔形で羽裂し、長さ18〜25mm、幅4〜5mm。両面に微毛がある。
     花は多数出る細い花茎の先に単生し、径約1.5mm。花冠は筒形で長さ約1.5mm、筒状花は不稔性。花茎には微毛を密生する。

  • 分布・生育地

  •  奄美大島、沖縄(本島、西表島)
     山地の渓流の岩上

  • 花期
  • : 年中?(基本は春〜秋)

  • 撮影月日・場所

  •  2005年5月3日 鹿児島県奄美大島
     中、下   同 上

  • 撮影記

  •  初めて奄美大島を訪れた際、奥深い原生林内の渓流の、増水すれば水没してしまう岩の上に、コケと一緒に総苞だけになった花が生えていた。
     普通見かけるのは、この総苞だけの杯状になった状態の時が多く、花と見間違えることが多い。
     その後初めて花が咲いている状態を撮影できた。真ん中の写真には花の終わった総苞だけの状態(3本並んだ花の真ん中)、そう果が総苞の上に残っている状態(同右)、花の咲いているの状態(同左)の全ての状態が写っている。
     そう果はすぐに散り落ちて杯状の状態になり、この状態が一番目立つため、この花の写真は総苞だけのものが多い。

    同じ科の仲間の花
コケタンポポ2

花アップ