コシカギク(小鹿菊)

Matricaria matricarioides


コシカギク

  • 科名・属名
  • : キク科 シカギク属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの1年草。帰化。
     茎は上部でよく分枝し、無毛。
     葉は互生し、長さ5cm、2回羽状全裂し、終裂片は線形。
     頭花は上向きにつき、淡黄色の筒状花だけからなり、半球状に盛り上がる。総苞片は4列。

  • 分布・生育地

  •  帰化(アジア北部、北アメリカ原産)
     道端、荒地、海岸

  • 花期
  • :  7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1999年7月10日  北海道常呂郡
     中・花 1990年8月5日  北海道根室市
     下左・花2 2014年7月11日  北海道斜里郡
     下右・葉    同  上

  • 撮影記

  •  キクと名付けられているが舌状花がなく筒状花だけなので、花弁をむしり取られた坊主シカギクと呼ぶのがふさわしいような菊である。
     生えているのも荒地や道端が多く、電車の待ち時間に散策した根室駅周辺の砂利の上で見つけたこの花も、人に踏まれて惨めな状態の株が多かった。
     別名オロシャギク(オロシャとは現在のロシアのこと)というように北東アジアあたりの帰化植物で、道東地方では海岸近くのいろいろな場所で見かけた。その後札幌市内でも見た。
     現在は本州や四国にも帰化しているとのことである。

    葉

    同じ科の仲間の花
花1

花2