コウリンギク(紅輪菊)Senecio argunensis |
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草丈65〜150cmの多年草。 茎は直立し、上部で分枝する。 葉は多数つき、根出葉は花時には枯れ、茎葉は卵状長楕円形〜長楕円形で、長さ8〜10cm、幅4〜6cm。柄はなく羽状深裂し、裂片は4対以上あり、欠刻がある。 頭花は多数散房状につき、径2〜3cm。舌状花は黄色で、長さ1.5cm。総苞は半球形で、基部に多数の小苞片がある。 九州(熊本、大分県) 山地の湿った草原 2006年9月8日 大分県 (上は拡大写真あり。写真をクリック) 中上 同 上 中下 2014年9月14日 同 上 下左・花 2006年9月8日 同 上 下左・総苞 2014年9月14日 同 上 下右・葉 2006年9月8日 同 上 大陸系遺存植物で、以前は九州の草原に点々と産地が知られていたが、放牧や自然遷移などで絶滅に瀕している。 色々な情報から大分県のある地域に残っていることはわかったものの、簡単にいける場所ではなく撮影予定リストには載せられなかった。ところが、ひょんな事からこの花に会えることになった。 写真を見ることも稀な植物、出会うにはそれなりの苦労があるだろうと、道なき原野の藪漕ぎを覚悟していただけに、開けた草地の周りであっさり出会えた時は拍子抜けした。 しかもパッと目にはどこにでも見られそうな普通のキク科の花、他の植物と混じると全く目立たない。特徴である切れ込みの多い葉を確認すると間違いない。目立たないことがこの花にとって幸せだったのかもしれない。 同じ科の仲間の花 |
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