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- 科名・属名 : キク科 コウヤボウキ属
- 特徴 :
高さ60〜100cmの落葉小低木。
細く硬い枝を根元から叢生する。
葉は2形あり、1年目の枝は卵形〜広卵形で長さ1.5〜5cm、幅1.2〜3.5cmのの葉が互生し、縁には小さな突起状の鋸歯が疎らにある。2年目の枝は各節に3〜4個の細長い葉が束生し、葉身は楕円形〜長楕円形、長さ2.5〜5cm、幅1〜1.5cm、縁には波打つ疎らな浅い鋸歯がある。両面に圧毛があり、特に裏面脈上に多い。
頭花は1年目の枝の先に単生し、白い筒状花をつける。小花は10〜13個で、長さ1.5mm、花冠の先は5裂し反り返る。総苞は鐘形、長さ8〜14mm、総苞片は7列、外片が小さく、内片が長い。
痩果は密に短毛があり、冠毛は長さ8〜10mmm、白色から淡褐色になる。
- 分布・生育地 :
本州(東北地方(南部)以南の主に太平洋側)〜九州 (国外:日本固有) やや乾燥した山地の日当たりのいい所
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2013年10月28日 東京都南高尾 中上・全体2 1987年9月23日 京都府大江山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 1984年11月4日 茨城県高萩市 中下・総苞 2013年10月28日 東京都高尾山 左下・冠毛 2024年2月28日 東京都八王子市 右下・葉 2013年10月28日 東京都高尾山
- 撮影記 :
和名の語源は、高野山でこの枝を集めて箒にして使ったということからきているらしいが、この小さい花で箒の替りをするほど集めるのは大変だろう。
山地の日当たりのいい場所で群生していることが多く、比較的秋が深まった頃の山行で目にすることが多い。
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