クロトウヒレン(黒唐飛簾)

Saussurea nikoensis var. sessiliflora


クロトウヒレン

  • 科名・属名
  • : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈30〜50cmの多年草。
     茎は直立し、茶褐色の毛が密生する。
     葉は下部のものは卵形〜長楕円形で、長さ5〜10cm。基部は心形、葉柄は3〜8cmで、基部に流れて狭い翼となる。
     頭花は密な散房状となって2〜3個つき、紅紫色で径約1.5cm。花柄はほとんどなく、総苞は鐘形で暗紫色、総苞外片はやや反り返る。

  • 分布・生育地

  •  本州(福島〜岐阜県)  高山帯の草原

  • 花期
  • : 月

  • 撮影月日・場所

  •  1996年9月8日 長野県白馬岳
     下・総苞 1983年8月21日   同 上

  • 撮影記

  •  夏の白馬岳は日本一の高山植物園だ。
     花の名前がわからなくても咲いている花にカメラを向けるだけで、すぐに数十種の花の撮影ができる。
     ここで高山植物に出会って花が好きになった人も多いだろう。
     黄色や白、ピンクなど色とりどりの花が咲き誇る中で、やや地味目に咲いているのがこの花だ。
     特に7月頃は蕾で、反り返る暗紫色の総苞片だけが目立ち、ちょっと異様な感じだ。

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総苞