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- 科吊・属吊 : キク科 メナモミ属
注.APG分類では、学吊(S. pubescens)
- 特徴 :
草丈0.6~1.2mの1年草。
茎の上部には白い開出毛が密生する。
葉は互生し、葉身は卵形~三角状卵形で、長さ7.5~19cm、幅6.5~18cm。両面に短い圧毛があり、葉柄には翼がある。
頭花は枝先に散房状に多数つき、黄色で径約20mm、周りに舌状花が1列に並び、幅が広く3裂する。総苞外片は5個、線形~さじ形で平開し、内片とともに密に柄のある線に覆われる。花柄は長さ15~35mm、総苞外片同様密に柄のある線に覆われる。
果実(痩果)は四角柱、黒色で長さ2.5~3.5cm、冠毛はない。
- 分布・生育地 :
北海道~九州 (国外:朝鮮、中国) 山野
- 花期 : 9~10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年10月10日 東京都高尾山 中上・全体2 2021年10月14日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2010年10月23日 長野県上伊那郡 左下・頭花 2021年10月14日 東京都高尾山 右上・葉 2017年10月5日 東京都八王子市 右下・茎 同 上
- 撮影記 :
秋の山野ではごく普通に見られる花で、メ(雌)があればオ(雄)があるように、オナモミというキク科の椊物がある。
しかし、この2つは属も違うほか、オ(雄)の方が小さいなど、あまり似ているようには思えない。どちらも、種子が動物や衣朊などにくっついて運ばれるというところは同じであるが。
茎の上部に長い開出毛が、花柄には粘つく腺毛もあるのがよく似たコメナモミとの違いで、遠くから見ても毛深かさでこの花と分かる。
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