ミヤコアザミ(都薊)

Saussurea maximowiczii


ミヤコアザミ1

  • 科名・属名
  • : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈50〜150cmの多年草。
     根出葉は花時も残り、長柄がある。茎葉は互生し、長楕円形で長さ11〜30cm、羽状深裂し、裂片は4〜6対。
     頭花は散房状に多数つき、径約1cm。総苞は細い筒形、帯紫色でくも毛があり、総苞片は8列で卵形。

  • 分布・生育地

  •  本州(福島県以南)、四国(高知県)、九州
     山地の草原

  • 花期
  • :  9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1986年8月30日  神奈川県箱根
     中 2014年9月14日  大分県玖珠郡
     下・左右 2009年10月3日    同  上

  • 撮影記

  •  強い風に吹かれて大きく揺れる湿地の草叢、この花も大きく左右に揺れていた。
     生育地は図鑑には山地の草原と記されているが、乾燥した草原ではなく、湿地や湿り気の多い所に多いような気がする。
     何度か出会っていた花であるが、葉や総苞片などがよくわかるカットは未撮影で、木道から身を乗り出して撮影する。
     花だけを見ていると区別がつけにくいトウヒレンの仲間であるが、総苞片、葉の形、茎の翼の有無など細かく見ていくと、それなりに違いが見えてくる。
     残念ながら昔からそういう意識で撮影してきた訳ではないので、過去の写真を見ても、写真だけでは判断しきれないものも多い。最近は科や属により、同定のために留意すべき点は撮影するようにしているのだが、なかなか追いつかない。

    葉

    同じ科の仲間の花
ミヤコアザミ2

総苞