ミヤマタンポポ(深山蒲公英)

Taraxacum alpicola


ミヤマタンポポ

  • 科名・属名
  • : キク科 タンポポ属

  • 特徴

  •  草丈10〜20cmの多年草。3倍体。
     根出葉は倒披針形で、長さ10〜20cm、幅3〜6cm。縁は羽状に中〜深裂する。
     頭花は濃黄色で、径4〜5cm。総苞は1.5〜1.8cm、総苞外片は内片の1/2〜2/3で、角状突起はない。

  • 分布・生育地

  •  本州(北アルプス、妙高、戸隠、白山)
     高山の礫地、草地

  • 花期
  • : 6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1983年8月6日 長野県白馬岳
     下・花 2004年8月11日 長野県八方尾根

  • 撮影記

  •  高山系のタンポポの種類は比較的少ない。特に一つの山で見られるのは多くても2種類なので覚えやすい。
     夏山登山で最も人気のある北アルプスでよく見られるタンポポはこの花だ。ゴンドラやリフトで観光客も訪れる八方尾根でも、気をつけていれば八方池のあたりで見ることができる。
     この花、高山に咲いているから高山植物と思うが、もし平地に咲いていたら何ら変哲のないタンポポだ。厳しい環境に耐える大変さはあるものの、高山に咲くだけで多くの登山客に目を向けられる、幸せな?花だ。

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