ミヤマヨメナ(深山嫁菜)

Miyamayomena savatieri


ミヤマヨメナ1

  • 科名・属名 : キク科 ミヤマヨメナ属
     Aster(シオン)属に整理する考え方あり

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの多年草。
     茎は普通叢生する。
     葉はロゼット状になり、葉身は長楕円形〜卵状長楕円形、長さ3.5〜6cm、幅2.5〜3cm。先は鋭頭または鈍頭、縁には大きな鋸歯があり、柔らかく、両面に微毛がある。根出葉は開花時も枯れない。
     頭花は枝先に1個つき、淡青紫色で径3.5〜4cm。総苞は半球形で、総苞片は2列で等長、鋭尖頭または鋭頭、縁に微毛がある。
     果実(痩果)は倒卵状長楕円形、少し扁平で無毛、冠毛はない。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:日本固有)
     山地の日陰

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     2005年5月29日  広島県帝釈峡
     中上 2016年5月28日  広島県庄原市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花    同  上
     下左・濃色花、右・総苞、葉    同  上

  • 撮影記 :
     ヨメナの類が秋に咲くのに対し、この花は初夏のころ咲く。淡い青紫色の花は清楚で、日本人の好みの花という気がする。
     関東にも分布しているようであるが、あまりお目にかかることはなく、出会ったのはいずれも中部地方以西の山だった。
     普通は花色は淡青紫色であるが、この濃色の花を改良したものが園芸種のミヤコワスレである。
     最近、広島県で園芸種のミヤコワスレにも匹敵するような濃色の花(下左の写真)に出会った。こういう色の花がミヤコワスレの元になったのかと感慨深かった。

  • 総苞

    葉

    同じ科の仲間の花
ミヤマヨメナ2

花

濃色花