モリアザミ(森薊)

Cirsium dipsacolepis


モリアザミ1

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈50〜100cmの多年草。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は長楕円形〜卵形で、長さ15〜20cm。しばしば羽状に切れ込むが、切れ込みの少ないものなど変化は多い。
     頭花は枝先に上を向いて咲き、径3.5〜4cm。総苞は鐘形で、幅3〜4cm。総苞片は6〜7列、外片は開出し披針形、中片は内片より幅が広く、上部は斜開し、縁に毛がある。
     根は径約1〜2cmと太く、栽培されて食用とされる。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州  山地の乾いた草原

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年10月3日 大分県玖珠郡
     中 1978年8月31日 長野県霧が峰
     下左・花 2006年9月9日 大分県大分郡
     下右・葉 2009年10月3日   同 上

  • 撮影記

  •  山地の秋の草原で、比較的大きな花を咲かせるのがこのアザミだ。
     下左の花のアップでもわかるように、総苞片が長く開出するので、花よりも総苞片が目立つ。
     根が太くて食用となるので栽培され、味噌漬や粕漬にして各地で山の土産として販売されている。長野県で「山ごぼう」と称して売られているのはこの花の根だ。

    葉

    同じ科の仲間の花
モリアザミ2

花