ムラサキニガナ(紫苦菜)

Lactuca sororia


ムラサキニガナ

  • 科名・属名 : キク科 アキノノゲシ属
     注.APG分類では、ムラサキニガナ属(Paraprenanthes)

  • 特徴 :
     草丈60〜120cmの多年草。
     地下茎があり、時に匐枝を出す。
     茎は中空で無毛。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は互生し、下部のものは頭大羽裂し、頭羽片は三角状で先は尖頭。上部の茎葉は小さくて披針形。
     頭花は狭い円錐花序になって多数つき、濃赤紫色で径約1cm、下向きに咲く。総苞は狭円筒形、長さ1〜1.2mm。総苞外片は少数でごく短く、内片は線形で5〜8個。
     果実(痩果)は紡錘形、長さ3〜3.5mm、黒くて細い肋がある。冠毛は1列に並び白色。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:中国(中部)、台湾)
     山地の林縁

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2004年7月24日  福岡県田川郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序 1999年7月25日  東京都高尾山
     中下・花1 2019年7月24日  静岡県熱海市
     左下・花2 2020年6月23日  宮崎県宮崎市
     右下・下部茎葉 2019年7月24日  静岡県熱海市

  • 撮影記 :
     やや薄暗い林縁、1mを越えるような花茎の先に紫色の小さな花を咲かせるが、撮影者泣かせの花の一つだ。
     天気のいい日は、木漏れ日がどぎついコントラストとなって花の姿を沈ませ、天気の悪い日は、シャッタースピードは一層遅くなり、少しの風でもぶれてしまう。
     そのうえ、午後になると花が閉じてしまい、撮影条件に恵まれることは少ない。

  • 下部の茎葉

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花序

花1

花2