ノニガナ(野苦菜)Ixeris polycephala |
|
草丈15〜50cmの1年草。 根出葉は線状披針形で、長さ10〜25cm、幅0.7〜1.7cm。中部の葉は長さ7〜15cmで、基部は矢じり状に尖って茎を抱く。 花は茎や枝先にやや散状に数個つき、黄色で径約8mm。 本州〜九州 水田など湿った場所 2004年5月9日 栃木県渡良瀬遊水地 下・葉 同 上 ニガナの仲間もよく似たものが多いが、この花は写真でもわかるように、茎葉の基部が尖って突き出し、茎を抱くのが特徴である。 この花は、水田や畦など湿り気のある場所に生えるため、圃場整備などにより減少が著しく、県によっては「レッドデータ種」に挙げられている所もある。 この写真を撮影した渡良瀬遊水地は、水田化されることもなく、しかも春に野焼きをするため、今は少なくなったこういう場所を好む植物が数多く見られる。 邪魔者の葦が焼かれた跡が黒く残る大地、初夏の日差しを一杯に浴び、この花やエキサイゼリなどが、伸び始めた葦と競争するかのように花を咲かせていた。 同じ科の仲間の花 |