オケラ(朮)

Atractylodes japonica



  • 科名・属名
  • : キク科 オケラ属

  • 特徴

  •  草丈30〜100cmの多年草。
     茎は細くて堅く、上部で分枝し、初め白い軟毛がある。
     葉は互生し長い柄があり、3〜5深裂し、縁に刺状の鋸歯がある。
     頭花は枝先につき、雌雄異株で径1.5〜2cm。総苞の周囲に魚の骨の様な苞がある。
     筒状花は、白色〜淡紅色。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州  やや乾いた草地

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2004年9月25日 東京都高尾山
     下・花 1978年8月31日 長野県霧ケ峰

  • 撮影記

  •  何といっても花を取り巻く網目の籠のような苞が面白い。図鑑でも魚の骨の様と表現しているが、言い得て妙である。
     硬い刺はないので動物に食べられないためでも、粘着力もないので種を運んでもらうためでもないし、よくわからない。
     変った和名も、古語のウケラ(宇家良)から来ているとか、硬い総苞片のある形から来たとか色々の説もあるが、はっきりしたことはわからない。
     ただ、この花がはえる草原などが草刈や山焼きなどの手入れをされなくなってきたため、多くの地で少なくなっているようだ。

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