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- 科名・属名 : キク科 オオモミジガサ属
- 特徴 :
草丈55〜80cmの多年草。
茎は直立し、分枝せず、葉とともに褐色で多細胞の開出毛がある。
葉は普通3個、下部のものが最も大きく、葉身は円形で径25〜33cm。掌状に9〜12裂し、裂片は狭卵形でさらに2〜3裂し、基部は心形で両面に縮れた毛がある。葉柄は長さ10〜20cm、楯状につき、基部は茎を抱いて葉鞘になる。茎の中部の葉は長さ14〜23cm、葉柄は3〜12cm。
頭花は総状花序となり、普通下向きに咲き、全て筒状花で花冠は黄色、小花は20個程度。総苞は鐘形で、長さ約1.5cm、総苞片は1列で多数ある。
果実(痩果)は熟すと円柱形、長さ7〜8mm、冠毛は汚褐色で長さ約1cm。
- 分布・生育地 :
本州(福島県以南)〜九州 (国外:日本固有) 深山の湿った林下
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年7月21日 広島県廿日市市 中上・全体2 2017年7月28日 東京都青梅市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2013年7月21日 広島県廿日市市 左下・花、右上・葉 同 上 右下・茎 2017年7月28日 東京都青梅市
- 撮影記 :
林道の途切れた辺りから沢に降り遡行を開始する。
夏の盛りで平地は35度近い猛暑だが、深山の沢沿いは涼しくて気持ちがいい。
狭まった沢を越え、少し広がった河原の斜面に点々とこの花が咲いていた。
キク科の花は晩夏から秋にかけて咲くものが多いが、この花は夏もかなり早い時期に咲き、これまで出会うチャンスがなかっただけに大喜びした。
福島県以西の分布とされているが、西日本には多いものの関東地方では見たことがなかった。
最近、奥多摩の山で出会い、やっと出会えたかと嬉しくなった。
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