オオニガナ(大苦菜)

Prenanthes tanakae


オオニガナ1

  • 科名・属名
  • : キク科 フクオウソウ属

  • 特徴

  •  草丈60〜90cmの多年草。
     茎は普通花序以外は分せず、毛が多い。
     葉は下部のものは花時には枯れ、三角状で長さ3〜8cm。羽状に中〜深裂し、葉柄には翼がある。
     頭花は円錐花序となり、黄白色で径約4cm。小花は20〜39個つく。

  • 分布・生育地

  •  本州(近畿地方以北)
     山中の湿り気のある場所

  • 花期
  • : 9〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  1994年10月15日 茨城県西茨城郡
     下  同 上

  • 撮影記

  •  湿地に足を踏み入れると、すぐに長靴の中ほどまで沈み込んだ。「まずい」と思ったがそれ以上は沈まない。泥の中に倒れないようバランスをとりながら一歩一歩奥へ分け入る。
     葦の陰に目的のミコシギクが今を盛りと咲いていて、胸をなでおろす。他にもないかなとさらに奥に進むと、思いがけずこの花が咲いていた。
     秋に山間の湿地に咲く花で、生育できる場所が年々少なくなっているため、希少種となっている花だ。
     予想外の収穫に大喜びし思う存分撮影する。湿地を出て一息ついて全身を見回すと、どこで付いたのか泥はねがズボンのみならずシャツにも付いていた。

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オオニガナ2