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- 科名・属名 : キク科 ムカシヨモギ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。園芸逸出。
茎は基部からよく分岐して、先は斜上または匍匐する。根や茎の基部は木質化する。
葉は下部のものは倒卵形〜長楕円状披針形で、長さ2〜5cm、3〜5中裂する。先は鋭頭、基部はくさび形。茎葉は互生し、長楕円形、全縁で柄はなく、両面に毛が散生する。
頭花は枝の先に単生し、径1.5〜2cm。舌状花は1列、50〜70個、白色で後に赤味を帯び、舌状部は線状で、長さ5〜7mm。筒状花は100個以上、黄色で長さ約3mm。総苞は半球形で、総苞片は2〜3列、披針形〜線状披針形、鋭尖頭でほぼ同長、疎らに毛があり、縁は白膜質になる。
果実(痩果)はやや扁平な円柱形、淡褐色で長さ約1mm、疎らに毛がある。冠毛は白色、長さ約2mm、その間に長さ0.2〜0.5mmの短い冠毛が混じる。
- 分布・生育地 :
園芸逸出(中央アメリカ原産)(本州(関東地方)〜沖縄に帰化) (国外:アフリカ、ユーラシアに広く帰化) 石垣の隙間、河川の崖
- 花期 : 5〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2012年10月15日 神奈川県三浦市 中上・全体2 2014年5月23日 静岡県伊東市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2012年10月15日 神奈川県三浦市 左下・総苞、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
当初観賞用として導入されたが逸出し、関東地方から沖縄にかけて、石垣の隙間や河川の崖などに帰化している。
これまでも何度か花にはお目にかかっていたが、庭に植えてあったものが広がったようで、私の定義では帰化とは言えないと判断しパスしていた。
海岸植物の撮影に出かけた三浦半島、駅までの道を歩いていると、道端の石垣にこの花が広がっていた。
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