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- 科名・属名 : キク科 ガンクビソウ属
- 特徴 :
草丈25〜50cmの多年草。
茎はやや斜上し、花茎状で上部で疎らに小数の枝を分け、葉とともに密に開出毛がある。
根出葉は花時も残ってロゼット状で開出し、倒披針形〜舌形、長さ9〜15cm、幅2.5〜3.5cm。先は鈍頭、基部はくさび形、縁に微突起はあるが鋸歯はない。茎葉は少なく、線状披針形で小さい。
頭花は枝先に下向きに小数つき、基部に苞葉がある。総苞は半球形で、長さ6〜8mm、径8〜15mm、総苞片は総苞片は5列、外片は内片より短く、背面に毛があってやや開出する。花冠は緑白色。
果実(痩果)は円柱形、長さ3.5〜4mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州(徳之島まで) (国外:韓国(済州島)) やや乾いた山地、丘陵の林下
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2009年9月20日 石川県金沢市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 左下・総苞 2018年7月13日 千葉県富津市 右下・葉 2017年9月25日 愛知県岡崎市
- 撮影記 :
ガンクビソウの仲間が上部で枝分かれし多数の花をつけるのに対し、この花はほとんど枝分かれせず、長く斜上する花茎の先に緑白色の花を1個下向きにつけるだけだ。
全体に小さく、葉も根元にロゼット状にまとまり、茎につく葉は少ない小さいなど、草姿はだいぶん異なる。
ただ、他の草との混生は好みでないと見え、山道などを歩いていてもこの花が見られるのは、人通りも少なく雑草の繁茂していないやや乾いた林下が多い。
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