サワギク(沢菊)

Senecio nikoensis


サワギク

  • 科名・属名 : キク科 キオン属
     注.APG分類ではサワギク属、学名(Nemosenecio nikoensis)

  • 特徴 :
     草丈30〜120cmの多年草。
     茎は直立し、上部で分枝する。
     葉はまばらに互生し、花時には根出葉はなく、茎葉だけがある。茎葉は卵形〜卵状楕円形、長さ5.5〜14cm、幅2.5〜8.5cm。羽状に深裂〜全裂し、裂片は4〜6対、質は薄く、両面まばらに毛がある。
     頭花は枝先にやや散形状に多数つき、径約1.2cm。総苞は筒形、長さ、径とも約5mm。舌状花は黄色で、長さ約8mm。筒状花は黄色。
     果実(痩果)は円柱形、ながさ約1.5mm、短毛がある。冠毛は長さ6〜7mm、雪白色。
     別名 ボロギク

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:日本固有)
     山地の湿り気ある林下

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2004年6月27日  神奈川県大山
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序 1989年7月1日  長野県下高井郡
     中下・花 2014年6月3日  埼玉県飯能市
     左下・総苞 2017年6月5日  東京都高尾山
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     梅雨空で一層薄暗い樹林下、キクの花が咲いている。何となくキク=秋のイメージがあるだけに、この時期の花は違和感がある。
     ただ、この時期こんな感じで咲くキク科の花はこれしかないので、間違えることはない。
     何故、別名ボロギクといわれるのか、花や葉からは感じられない。花が終わると白い冠毛の目立つ痩果(果実)となり、それが飛散する時、ぼろくずのように見える姿に例えたらしい。

  • 葉

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花序

花

総苞