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- 科名・属名 : キク科 アキノキリンソウ属
- 特徴 :
草丈1〜2.5mの多年草。帰化。
地下茎を伸ばして増える。
茎は直立してほとんど分枝せず、茎や葉に短毛があってざらつく。
葉は互生、密に多数つき、葉身は披針形、長さ6〜13cm、幅1〜2cm。先は鋭尖頭、基部はくさび形で3脈が目立ち、縁は全縁か低い鋸歯がある。
頭花は枝先に大きな円錐花序となり、黄色で径約6mmの小さな花を多数つける。舌状花は10〜18個、筒状花は3〜5個、舌状花の花冠は長さ約4mm。総苞は煉瓦状で3〜4列、長さ3〜5mm。
果実(痩果)は円柱形、8〜12肋があり、先は鋭頭、基部は次第に狭くなる。冠毛は多数で、白色、やや同長。
- 分布・生育地 :
帰化(北アメリカ原産)(日本全土に帰化) (国外:?) 川原、土手、荒地
- 花期 : 10〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年10月19日 静岡県静岡市 中1・全体2 2005年10月8日 東京都日野市 中2・全体3 2024年10月17日 東京都八王子市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花序、中4・花 同 上 中5・果実(果序) 2023年11月22日 同 上 左下・冠毛 同 上 右上・葉(表) 2024年10月17日 東京都八王子市 左中・葉(裏)、右下・茎 同 上
- 撮影記 :
戦前、観賞用に栽培されていたものが、戦後全国に帰化し、川原や荒地に大群落を作っている。
十数年前の晩秋の夕方、新大阪駅からのJRの車窓から何の気なしに外を眺めていると、大阪駅手前の淀川で、大群落をなすこの花に出会った。
夕日に横から照らされ橙色になった花穂は風に揺れ、素晴らしいというよりも言いようのない侘しさを感じた。晩秋という時期に加え、心の揺れもあったのだろうか。
その後も何度か同じ頃、同じ時間に通りかかり、またあの雰囲気を味わいたいと思ったが叶わなかった。群落が小さくなっている感じも受けた。
ここに限らず、猛威をふるっていたこの花の勢いが、全国的にも衰えているような気がする。



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