センボンギク(千本菊)

Aster microcephalus var. microcephalus


センボンギク1

  • 科名・属名
  • : キク科 シオン属

  • 特徴

  •  草丈30〜40cmの多年草。
     茎は細く、上部で分枝する。
     葉は線形で、長さ3.5〜6cm、幅0.4〜0.5mm。先は鋭尖頭で、基部にかけて次第に狭まり、縁は疎らにわずかな膨らみがある。
     頭花は淡紫色で、径1.5〜2cmとやや小さい。総苞は半球形で、総苞片は3列、鈍頭で緑色。

  • 分布・生育地

  •  本州(宮城〜広島県まで点在)
     山地の川岸の岩上

  • 花期
  • : 9〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年10月30日 愛知県犬山市
     下   同 上

  • 撮影記

  •  増水時には水没してしまうような、大岩を登ったり水溜りを避けながら河川敷の岩場を歩く。低木にかかるゴミや地面の抉れた跡は、増水時に水没した印だろう。
     そのせいか、見るべき花もなく引き返そうかと思った時、岩陰にキクの花を見つけた。
     茎は上部で分枝して花をつけ、葉は細く、下部のものは枯れている。典型的のこの花の姿だ。数は多くないが何株かが淡紫色の花を咲かせていた。
     「日本の野生植物」(平凡社)の記述によれば、本州の宮城県から広島県までのいくつかの河川の岩場に咲くとある。思いがけない出会いのプレゼントに大喜びした。

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センボンギク2